心の問題は非常に多く、常に精神科、心療内科は満員となっていることからも、心を病んでいる人達は多いんだなと痛感します。
精神科に勤続していた頃に仲良くなった精神科医のドクターと今も会話することがありますが、体感として、患者の量は増えているらしいです。
精神科にいきなり行くなんて怖いし、ものすごくハードルが高いイメージってあると思います。
精神科では様々な有資格者(コメディカル)が独自の視点を持って、治療に当たっています。
「なんか辛いから一度病院に行ってみようかな」と思っている方もいると思いますので
なんとなく、ゆるーくでも「正しく精神科や心療内科について理解して、把握してもらえたらいいな」と思います。
元精神科勤務者が語る【正しく精神科を理解して活用する方法】
心療内科でも精神科でも「精神科医」がいます。
当たり前ですが「資格を有しないと行えないのが医療行為」です。
賛否あるかもしれませんが治療の中心はやはりドクターです。
精神科を正しく理解する【治療の中心となる精神科医の仕事とは】
精神科医の仕事はざっくりいうと主に、
「今の状況を診断して適切に病名をつけて、適切な薬の指示を出すこと」
がメインの仕事内容になってきます。
なので、まず心のスペシャリストだと思って精神科医に直接的な
- 癒やされる
- 人生を前向きにしてくれる
- 救ってくれる救世主
等を直接期待するかもしれませんが、
「今の状況を診断して適切に病名をつけて、適切な薬の指示を出すこと」 ということが基本的な役目です。
もちろん間接的に救世主のように見えることもあると思いますが、明確にしておいたほうが良いと思います。
そして実は症状は「精神病圏」と「神経症圏」に分けて考えられます。
精神病圏とは
重篤な状態の一つが「自分を傷つけたり、他人を傷つける(自傷他害の恐れのある幻覚や妄想)状態を指します。
傷つけたりする可能性がなくても、精神病圏の症状として
- 「声が聞こえる」
- 「見えないものが見える」
- 「盗聴されていると感じている」
こういった症状があるのなら「入院施設のある精神科」を受診することをオススメします。
家族の同意で入院できる方法もありますので安心ください。
上記のような症状を「陽性症状」と言うんですが、投薬によってすごく回復するケースも多いです。
もちろん入院施設のある精神科でも普通に「気分が落ち込む」と言うような人も外来受診したりしますし、しても一切問題はありません。
神経症圏とは
神経症圏という言葉は、全てを網羅できるわけではないと思いますが「一般的に考えられる心が病んでいるというような症状」を指すのかなと思います。
- パニック障害
- 気分が落ち込む
- 涙が出てくる
心療内科では心身症がメインと言われます。
とりあえず近くの心療内科に行って対応ができなければ診断書を書いてくれるので、ホームページを見て気になったら行ってもまず問題はありません。
精神科を正しく理解する【カウンセラーの仕事とは】
精神科や心療内科には通称カウンセラーと呼ばれる資格者がいます。
カウンセリングの主な目的は患者に対して「基本的に本人自身に寄り添って援助する」という感じです。
たくさんの流派がありますが、「傾聴と共感」というのが基本的な考え方です。
「バウムテストやエゴグラム」など今の状態を心理テストを使って客観的に判断しようということも行ったりします。
なのでここでも同じく「全てが解決するような素晴らしい答えを出してくれる」と言うのとは違います。
「シュルツの自律訓練法」というのがありますが、自分で心を落ち着ける術を身につけるという目的で利用すると良いと思います。
別記事で自律訓練法の応用で爪を噛むとか悪い癖を直すという記事を書きました。※なにか嫌な癖がある人はこちらを参考にしてください。
精神科を正しく理解する【豊かで幸せになりたい】
もちろん一概に言えないと思いますが、もし
「悩む量をどんどん減らしていきたい。豊かで幸せで、洗練された考え方に人間力を高めていきたい」
と願うのであれば精神科や心療内科の受診とは基本的に違うと思います。
この部分の要素を求めるのであれば精神科ではないと思います。
アメリカでいうとジェームズ・アレンや、アンソニーロビンスに代表されるような「ライフコーチ」というような「コーチング」などの部分を用いて考え方を正していくというような視点になると思います。
- 自分の個性を活かして生きる、価値観を高めて、気持ちが落ちないようにする。
- コミュニケーションスキルを磨く。
生活の質(クオリティー・オブ・ライフ)という言葉がありますが、
まさに質の高い価値観を身につけて巡らせる様になると良いと思います。
マイナスだと決めつけていたことに新しい視点を見出したりするということもすごく大切です。
人は身近な人にものすごく影響を受けます。
モデリングという言葉がありますが、要は同じようなことして真似るということです。
そういう自分がなりたい人の像を持っている人から学んでいくといいと思います。
ジェームズ・アレンの原因と結果の法則は最高でした。
聖書の次に読まれているという神話級の実績を持つ名著です。 ぜひ読んでみてください。
自分自身が精神科から離れた理由
自分自身、精神科で働き、カウンセリングだったり
「入院患者の社会復帰、地域資源との連携」 という有資格者としての視点を担っておりました。
患者さんではなく、「社会で生きる生活者という視点において、根本的な価値観の向上というのが必要だな」と痛感したことを覚えています。
「社会復帰して労働する中で少しずつ価値観が育っている人」と向き合って来て、いつしかよりよい生き方とは何かを追求し始めました。
仕事にやりがいも感じていましたが、「自分自身もまた、より高い価値観についてもっと理解を深めたい」と自然に思うようになりました。
その後、営業に転職し、本当に運がいいことに、何百億という企業の社長さんなどと触れる機会がありました。
様々な経験から「価値観の向上こそが、人生の幅を広げ幸せに生きる上で必要だな」と改めて強く思いました。
資本主義ですから、強さという視点だったりも必要になってきますからね。
余談ですが、逆に企業の社長クラスとなると大きな責任が求められますし、責任ある立場というのは本当に尊敬できるけど大変だなと感じたりもしました。
なので今は自分が叶えたいライフスタイルとして
- 「穏やかに過ごせて自由度が高い状態で経験だったりを積み上げ続ける。
- 高い価値観に常に近づける努力をしながら生活を送る
というところに着地をしています。
原点に帰り改めて「自分を満たし周りにいい影響を与えれる人間」を目指しました。
そして今からは、このブログ作り上げていこうかなという感じです。
まとめ
精神科は「診断して投薬する」と言うのがメインです。
領域をしっかりと見極めて理解して、「主体的にうまく活用してください」
特に絶対に念を押したいこととして「精神病圏の幻覚妄想状態の症状が出た時に、早い投薬や治療としてのアプローチ」が必要です。
最初の病院は重要ですので、思い当たる人は入院治療のある精神科に行ってみてください。
早いほうが良いです。予後(治療後の状態)に影響します。
虫歯とかと似てますかね。
早く行ったほうが治りも早いということです。
それ以外は近くの心療内科にいってみてください。
状況に応じてうまく社会資源を駆使していただけば嬉しく思います。
ドクターとの相性というのは必ず存在すると思いますので、やはりまず行動してみるというのは良いと思います。