中間管理職はかなり高度なコミュニケーションスキルを必要とします。
上司に気を使い、部下にも気を使い、 上司と部下の板挟みの中で、 気の休まる瞬間は少なくなることもあります。
部下へ指導しようにも厳しく言い過ぎたらパワハラだと言われます。
仕事がたまれば、余裕もなくなり、余計に周りに対してあたりがキツくならざるを得ず、孤立していく気持ちになります。
誰にも弱音を吐けない状況です。
この記事は部下に対して「どう接したら良いのか分からない」
と悩む人に対して、
孤立を回避し、「あなたを心から手助けしてくれる部下との関係を作れることを目指した記事」です。
- せっかく労力をかけて部下を指導しても「憎まれて反発されて結果、相手が変わっていない状態では、自分のためにもならないし、部下のためにもならない
- 相手のためを思い、良かれと思って注意したにも関わらず、劣等感や憎しみを与えるだけになってしまう
こんな状況になることは最も避けたいです。
すれ違いの量を減らすことが目的です。
部下への接し方で一番気をつけないといけないことの結論は、
- 愛情を届けることができた量だけ厳しい言葉をかける権利を得れる
「愛情が伝わっていないと、厳しく指導しても摩擦が多すぎるから愛情が伝わっていない状態で部下へ指導はしない」ということです。
部下へ指導する時はまず先に、「何より愛情を届ける」ということが大切で、関係をこじらせた方が関係修復にかなりの時間がかかります。
ですので、少し手間をかけてでも「愛情を届ける」ということを最初に行うことが「関わる上で摩擦なく近道」だと思います。
自分自身も、過去、部下に対して距離が近くなればなるほど、感情的になり、知らず知らず、ただ怯えられるだけの経験をしたこともあります。
この手順をふめば感情的に接することが少なくなりました。
読んでいただき、部下との関わりが少しでも円滑に進むことを祈ります。
【部下への接し方が分からない】1番気をつけないといけない部分はここ(愛情をどう届けるのか)
本来、人間は、よほど疲弊していない限り「成長したい」と願っているものです。
もし、「部下に伝わるように成長になるアドバイス」ができた場合、「感謝されるのが本来正常」です。
なのに指導した結果「部下に憎まれたり、部下を傷つけてしまう」という状況は、「アドバイスや気持ちが、真っ直ぐに伝わっていない状態です。」
では、愛情をどう届けるのかですが、 この記事のここが一番大事ですが
何かを指摘、注意する前に、
- 「このアドバイスを聞いたら、どんな良いことがあるのかという部下のメリットをしっかり提示してあげること」
- そして「あなたから話を聞きたい」という意思を引き出した上で、指導する
という手間を毎回指導の前にかけることがとても大切だと思います。
そのためには
「部下に対してもお客さん同様、営業をかけなければなりません。」
部下の「アドバイスを聞きたい」というニーズを必ず引き出し、「あなたから話を聞きたい」と言う意志を引き出す。
部下も、「もっと効率よく、もっと楽に仕事をしたい」と願っています。
なので最初に「アドバイスを聞きたいというニーズを引き出す」ことが大切です。
例えば部下に対してこんな言葉を投げかけます。
- 「もっと仕事を楽に効率よく、もしくは社内でのコミュニケーションも円滑にしたくないか?」
という質問を投げかけた場合にNOを返してくるような社会人はまずいないと思います。
その上で更に部下に質問します。
- 「もっと仕事が楽になる、もしくはもっと社内コミュニケーションが円滑になる方法があるけどその方法が知りたいか。」
というところで、しっかりと部下から
- あなたから教えて貰いたい
という気持ちを「まず引き出す」という最初の手間が大切だと思います。
この手間があれば、「アドバイスを伝える側と聞く側の気持ちが完全に一致しています。」
この状態でアドバイスを伝えて、実際に改善されたら「部下はあなたを尊敬するようになり、あなたからアドバイスを貰いたい」と思うようになります。
あなたからアドバイスが欲しいという状態になったら
- 「あえてアドバイスを言わなかったりする」くらい大きく構えていて良いと思います。
- 「じらしているような状態まで持っていけたら、かなりいい信頼関係を築けていると思います。」
部下のことをちゃんと思って「成長させたい、楽させたい気持ちがある。」
という愛情が、伝わっているほど、
- 「この人のアドバイスは聞きたい」
という関係ができるからこそ、時に人格まで突っ込んだような
- 「普通聞き入れることが難しいような厳しい言葉」も、「相手に芯を喰って届く」
ので、短期間に見違えるような急成長があります。
そしてまた信頼関係が深まります。
【部下への接し方が分からない】部下からもっと話してみたい。飲みたいと思われつつ一定の距離を取る
上司が、部下を飲みに誘うというのが普通だと思いますが、基本は
- 「プライベートな時間は極力共にしないほうがいいかな」
と個人的には思います。
これは「わざわざプライベートな時間を割くのが嫌だ」という意味合いより、
- 「敬意のある関係を継続させる」ことが目的です。
距離が近すぎて礼儀を欠いてしまうと、互いに、いいことがありません。
「敬意を持たれている状態を継続するのは上司の仕事のうち」です。
- 「もっと話してみたい。一緒に飲みたい」
部下からそんな風に思われる状態でいれることがとても重要だと思います。
そのためにはある程度の距離感が大切だと思います。
「立場の弱い部下が誘いを断れない上司」から無理矢理に飲みに誘われることは気づかないうちにストレスを与えている可能性があります。
「別に求めていないアドバイスを仕事終わりの時間に聞かされて、ダメ出しされるくらいなら、家でYou Tubeでも見ていたほうが楽」と感じると思います。
そうやって本音のところで距離が生まれると会話が困難にになっていきます。
「常に部下の本音を引き出す。」
部下と関わる上でとても大事だと思います。
そのためには「この人になら安心して本音で話ができる」
そう思われていることが上司としてはかなり大切です。
「部下が成長するためなら自分は厳しいことを言って嫌われても良い」という言葉を口にしている場合、「あなたの話を聞きたいという体勢が作れていないままで指導している可能性がある」
せっかく相手のことを思って伝えているのに嫌われるというのは、おかしい状態です。
本来なら感謝されるところです。
部下にアドバイスをして嫌われた経験がある場合、知らないうちに「伝え方が相手目線になっていない」可能性があります。
せっかく「部下が良くなるアドバイスをしたのに嫌われる」ということは本当におかしな状態です。
- 「このアドバイスを聞いたら、どんな良いことがあるのかという部下のメリットをしっかり提示してあげること」
- そして「あなたから話を聞きたい」という意思を引き出した上で、指導する
ここの一手間がない可能性があります。
「 あなたからアドバイスを貰いたい」という、体勢を作ってください。
上司も同じ人間で、「間違う」ことを認識してもらってハードルも下げておく
あなたも完璧ではありません。
上司でもミスします。
「ミスしない覚悟で望むからミスをしない」という覚悟で望んでも、人間ですのでミスはします。
普段から人間関係が取れていると、あなたのことを思って部下がそっとミスをフォローしてくれます。
「間違った時は、間違った」と素直にいってしまえるくらいの潔い風通しの良い関係が作れたら「あなたがそこに存在しているだけで部下の精神的な支柱となっており、価値が発生する存在になれている」と思います。
まとめ
- 「このアドバイスを聞いたら、どんな良いことがあるのかという部下のメリットをしっかり提示してあげること」
- そして「あなたから話を聞きたい」という意思を引き出した上で、指導する
部下に指導する時にこの部分に一手間かけれると良いと思います。
ちゃんと考えてから相手に発言するので、感情的な言葉がけが少なくなり、あなた自身も守られてることが多くなると思います。
偉そうな人だと思われたら、部下は萎縮したり反発するだけで、労力が無駄になってしまうことが多いです。
良いことがありません。
「好かれる」ということはとても重要なことで、そのためには社内営業を怠ってはいけないと思います。
下手したら家族より長い時間をともにする職場の人間関係。
「職場の関係性が人生の質にかなりの影響を及ぼす」ことは間違いありません。
いざとなった時に舵を取れるのは一枚岩になれているからこそで、そのために、不要な摩擦は排除して、感謝と敬意に囲まれながら仕事ができることを願っています。
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