「頑張るのは当たり前」という言葉を人からかけたれたことはありますか?
「頑張るのは当たり前」という言葉は、社会人になるとかなりの確率で遭遇する言葉です。
頑張って、全力でやっても、結果が出ない時に、「頑張るのは当たり前だ」と上から言われるとものすごく嫌な気持ちになりますよね。
「もっと頑張らないけないのか」と、全力で自分を否定されたような気持ちになる面があるものです。
「頑張るのは当たり前」という言葉は、すごく危険な言葉です。
解釈が人によって異なるため、意図が伝わらず、真っ直ぐに届かない可能性を秘めていると思います。
「頑張るのは当たり前」と二度と言われないプロセス
実際精神科の現場でも「頑張っているのに、頑張れと言われ続けて疲弊しきっている人」を何人も見てきましたし、支援してきました。
カウンセリングなどの支援を通して「頑張る」ということについて、新しい観点が見つかって楽になった人達と共に学んだことを紹介したいと思います。
「頑張るのは当たり前」という言葉について深堀りして、今後、自分の中で嫌な思いをしないようにしっかりと整理しておけることが目的です。
鬱陶しいこの言葉に翻弄されないようにやっていきましょう。
「頑張るのは当たり前」という言葉を二度と言われなくなる方法は、
結論:結果を出すということが頭に入っている人の思考回路だなと相手に示すことができること
だと思っています。
「頑張るのは当たり前」という言葉の意味を理解するところから
最初に絶対に知っておかないといけないのはまず、「あなた自身の核になる部分というのは誰にも否定されないし、否定できない」という認識です。
自分はこの世界に存在しているたった一つの独立した存在です。
過去何世代にも渡っていろんな結果を耐えて受け継がれてきていて、意識を持って生きることができている存在です。
優れているだけが長所ではありません。
劣っているなら劣っている良さがあるところが面白いところです。
劣っているということは劣っているということを活かせるので問題ではなく、自分自身の存在を認めていないことが問題なのです。
自分というものは「世の中に完全に同じものがない、オリジナルの特別な存在」なのは確かです。
- 「自分は能力がなくてできない」
- 「求められている知識がない」
- 「人に好かれない」
といったことは、基本的に技術的なことに過ぎませんので、実はすごく浅いものです。
変化することができます。
- 自分という存在は人から否定されても、否定されようがない存在。否定することはできない。
- 今、技術がないだけで、あなた自信の存在を自分で否定しない。
ということです。
技術がないというのは少しも怖いことではありません。
「存在そのもの」と、「技術がないという些末な部分」は別に考えるということがものすごく大切です。
しっかりと分けましょう。
頑張るという過程より結果を求められていることは優しさ
もし「頑張ったという過程」を大切にしてしまうと、「結果が出なくても一生懸命頑張ったからいいよね。」
ということになってしまいます。
指導する側が、そう認めてしまうと、指導される側の人生は結果に結びつかないことになります。
なので「頑張るのは当たり前」という言葉は、「結果を出させてあげたい。」
「結果を出すということを伝えてあげたい。」という非常に優しい意味も含んでいるのです。
社会で生き残れる人になるためにです。
仕事によっては命を落とす現場では余計に厳しくなるものです。
経験を積んだ看護師さんほど厳しい言葉をかけていました。
行動して失敗を一つできるということは、「その方法は違う」ということを学べた。ということ
指導する側も「失敗することが悪い事」と思っている人は多い印象です。
ここを間違っている人が多いので、殺伐とした世界観になってしまうと思います。
失敗することに寛大な上司がいたら最高の上司だと思います。
失敗して、自信満々に失敗から多くを学んだと言ってのけることができる人間になってください。
「失敗の本質」
「成功と失敗は表裏一体で同じもの」ということを知っている人は、自分の失敗や、他者の失敗をプラスな方向に持っていくことがうまいと思います。
「失敗は価値のある蜜の味なので余すことなく、反省しきること。」
そうすれば次同じ失敗をすることがなくなります。
「失敗したな。次は何を学べるかな。」
そんな姿勢でいるのがいいと思います。
やり続けていれば必ず正解に出くわします。
考え続けていれば、失敗から学べて、「ひとつ上の大きな」人間になれます。
失敗には本当に価値があるので失敗を大切にできていないのは良くないということです。
このことを伝えたくて、「頑張るのは当たり前」と言ってる人も多いと思います。
「頑張るのが当たり前」と言って存在そのものまで否定してくるような人は、自分自身を否定している人なので、距離をおいて別の生き物として見れるようにする。
相手の存在そのものを否定しているような本質的な劣等感を抱えている人は、ついつい無意識的に悪気なく相手の存在も否定して、自分がコントロールできるところまで下げてしまう傾向があります。
関わらないほうがいい人というジャンルに位置づけられます。
こういう人に嫌な思いをさせられてなにか復讐したいと思うのはやめたほうが良いです。
勝手に世界から裁かれるので、相手にしなくても勝手に潰れていくので安心して下さい。
自分が潰れないようにしましょう。
時間は有限です。
「頑張るのは当たり前と二度と言われなくなる。」
- 結果が出ない時に、自分自身の存在と能力を分けて考えることができる
- 自分や相手の失敗に対して寛大でいることができ、失敗から何を学ぶかということに焦点を当てて考えれる
- 冷静に相手を見て、コントロールしてこようとしている意図や相手自身に余裕がないことを見極めて冷静になって距離をおいたり、一人で悩まずに第三者に相談すること
- プロセスをどれだけ頑張っても仕方ないので、結果を出すという目的をしっかりもって、頑張り方について考えるという努力をする。
以上が必要なことです。
頑張っても営業で数字が上がらなかった場合の報告の仕方。
今回、自分なりには頑張ったけど目標に届かずに未達に終わってしまったとします。
- 今回の失敗は、不安そうに自分自身が話している事が相手に伝わったことにも原因がある。
- 次の営業までに声のトーンを少し下げて落ち着いて話すことができるようにする。
- 前回の営業までに練習をしてくる
というような自分自身で振り返りをしてクセづけておくと良いと思います。
指摘する方も、この自分で失敗を大切にしているプロセスができているかどうかで、見ていると思います。
結論:結果を出すということが頭に入っている人の思考回路だなと相手に示すことができること
これが表現できて、初めて相手を納得させることができると思います。
まとめ
こんな訳のわからない世界に生まれてきて、リタイヤする人がたくさんいる中で、頑張っているのってすごいことです。
二度と言われないようにして頑張らなくても結果が勝手に出る状態を作りましょう。
というより「頑張ってはいけません。」
「一緒に頑張らずに結果を出そう。」
と周りにはいっています。
頑張らないと結果が出ないのはおかしいと思ったほうが良いと思っています。
むしろ頑張っている状態では結果が出ません。
「頑張らずに結果を出しましょう」の方が相手に言葉の本質が届くと思っています。
少しずつ頑張らなくて良いように頭を使って優位な立場で余裕を持って過ごしましょう。